平凡社地図出版

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  • 弊社は、2024年5月8〜10日に東京ビッグサイトで開催される第15回EDIX東京に出展いたします。このため、この週は不在となるスタッフが多くなるなど業務に影響が生じる可能性がございます、詳しくは担当者までお尋ねください。 <2024.04.25>
  • 情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センターと株式会社平凡社地図出版は、『日本歴史地名大系』の機械可読データ化に向けた協働を推進し、このたび歴史的地名の「行政区画変遷」に関する大規模オープンデータ公開に関するプレスリリースを行いました。 <2023.10.18>
  • 学習地図ライブラリ特設ページに、搭載されているテーマ一覧を新たに掲載いたしました。 <2023.10.12>
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交通網、繋がるネットワークと切れるネットワーク

東日本大震災からの復興は、交通網によって明暗が分かれました。

交通網、繋がるネットワークと切れるネットワーク

年度の区切りが近づいています。企業活動や官公署の予算執行など、日本では多くの事柄において「年」ではなく「年度」ごとに行われることが多く、翻ると年度末となる3月はこれらの総仕上げ・最終盤的な位置付けとなり、地図上の地物改廃も毎年この時期に集中する傾向が強く出ます。

令和3(2021)年度は、とかく交通網に関するトピックが取り沙汰される機会が何度もありました。高速道路が開通し、途切れていた区間が繋がってネットワークが形成される…というケースは、昨年夏に中部横断自動車道が、昨年12月には三陸沿岸道路が、それぞれ残された最後の区間が開通して全通しており、新聞やテレビ報道も行われました。特に三陸道のそれは、東日本大震災から10年余りで復興事業の象徴たる高規格道路の整備が終わったという背景もあって、報道が過熱したのは記憶に新しいところです。

東日本の高速道路網図。プツンと途切れた部分はかなり少なくなってきていることが分かる

一方その震災から10年の少し後、上記高速道路の全通を待たずに途絶えてしまったネットワークもありました…鉄道です。大津波の襲来で施設が軒並み被害を受け、暫定的に「BRT」という形で復旧したJR気仙沼線(柳津〜気仙沼間)と大船渡線(気仙沼〜盛間)は、今年度に入った4月に鉄道としての廃止が確定してしまいました。「暫定・仮復旧」の看板を取り下げて、現在のバス輸送が代替ではなく恒久的運営へ移行し、レールを敷いた鉄道としての再開を完全に断念したのです。

報道では、仙台〜八戸間の高速道路が一本に…と、ことさらにセンセーショナルな言葉でもって告知が行われたその陰に、逆に災害によって一本で繋がらなくなってしまったネットワークがあったことも、記憶の片隅に置いておきたいものです。

仙台-八戸を通し運転した夏の臨時列車、リアスシーライナー。この年は三陸鉄道三陸駅で両方向の列車が行き違った。2002年8月2日撮影
ドーム状屋根が特徴的だった三陸鉄道島越駅に停車中の仙台行リアスシーライナー。この駅舎もホームも高架橋も、すべて津波で破壊し尽くされいまは全く新しい姿に変わっている。2007年7月31日撮影

かくして、この写真のような10時間以上もかけて太平洋沿いを行き来する列車の設定ももはや過去のもの、今となっては夢物語になってしまいました。

地図往来

地図制作の現場体験から「地図」の魅力を多方面にわたり語って参ります。地図はおもに私達の生活する地球上の時空間の仕組みを図化するものです。従って、自然、人文現象等、森羅万象を対象といたします。縮尺の概念が絡む世界ですが、大変広域に、また奥深く・・・お楽しみに!

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