平凡社地図出版

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information

  • 今年(2024年)5月下旬、取材を受けた内容が中央出版<アノニマ・スタジオ>さまより、『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』として、12月下旬に刊行予定となりました。様々な校閲の現場を著者・牟田都子さんが訪ねた結果をまとめられたものです。弊社では原田が対応し、誌面でも紹介されておりますのでぜひお手に取ってご覧くださいませ。 <2024.12.03>
  • 10月31日、無料地図ライブラリに位置情報を内包するGeotiff形式の白地図データを、試験的に公開いたしました。ヨーロッパのみに限定していますが、ご要望があれば他地域の公開も検討いたします。 <2024.10.31>
  • 2024年5月8〜10日に東京ビッグサイトで開催された第15回EDIX東京は無事終了いたしました。弊社ブースにお越しの皆様、ありがとうございました。また、会期に合わせデジタル地図帳for schoolのサービスも公開を始めております、是非ご活用ください! <2024.05.14>
デジタル地図帳 for School
発注なんかしたことない、という方
オーダーメイド MAP GALLERY
国旗ライブラリ

ミッション・ステートメント

mission statement

下中彌三郎は、地図と百科事典が強く結びついた時に、その力を発揮すると考えていました。弊社は、この理念を引き継いで地図作りに取り組んでいます。

大地を知らずして人事を語るなかれ

代表取締役社長 西田裕一

弊社は、1980年創業で、今年(2021年)で41周年を迎える地図制作会社です。株式会社の前身である「日本地図研究所」が1954年にできていますので、そこから通算すれば、67年になります。

地図制作とひとことで言っても、多種多様な地図の中でもどのような地図を制作しているのかと疑問に思われるかもしれません。平凡社の創業者である下中彌三郎が百科事典にカラーのきれいな地図を付けたいと考えたのがはじめだそうです。弊社は、その流れにある学習地図や教養地図を作ってきました。近年では、社会の教科書の制作にも深く関わっています。

ひとくちに「地図」といっても、いろいろあります

ご存じのように、地図には「縮尺」があります。みなさんが散歩やお店探しの際に使われているスマホ搭載の地図は、だいたい数千分の1から1万分の1くらいの縮尺で使っています。これに対して、私どもが現在得意としているのは、A3~A4見開きくらいの大きさで日本全図や都道府県地図、あるいは世界全図や地域図などが表現できる縮尺です。数字で言えば、日本地図では数十万分の1、世界地図だと数百万分の1という縮尺です。これを私ども地図の業界では「小縮尺」と言います。それに対して、散歩やお店探しに使う地図は「大縮尺」です。

もちろんスマホの地図だってピンチアウトすると縮尺を変えることができ、より広い範囲を表示できます。先ほど、私たちが得意だといった小縮尺の地図と同じ範囲をスマホ上に表示することができます。

しかし、よく見てください。そこに表示されている地図は、私たちが子どものころから見慣れている地図帳のそれとは大きく違っていることに、すぐに気がつかれると思います。スマホ地図で小縮尺の表示になると、いつの間にか、地図が国道や駅名、ゴルフ場だらけになってしまいます。おなじみの町や温泉、河川名などは、どこかに消えてしまいます。

実は、この小縮尺での地図をうまく表現するには、地図の目的や縮尺に合わせて、どういう地名を表示するか、どういう地物を表示するかという選択が必要になります。また、縮尺を小さくすると地物が密集してしまうため、形態の特徴を損なわないよう、簡略化、省略、統合、移動(転移)、誇張などをします。このことを「総描(そうびょう)」と言います。小縮尺に適した地図表現にするには、この総描も必要です。これら一連の作業を、私たちは「地図編集」と呼んでいます。

理想の「デジタル」地図を作る

スマホ地図は、お店を探しにはとても役にたちますが、「地図編集」がなされていない小縮尺の地図は、学習用の地図としてはほとんど役に立ちません。縮尺や利用目的に応じて編集され、適切に地図表現ができる理想的な「デジタル」地図は、まだ存在しないと言っても過言ではありません。

私たちは現在、長年にわたって百科事典や学習用地図を作ってきたノウハウを元に、「小縮尺」に耐えられる編集された地図の制作を効率化するために、空間情報のGIS化や地名情報のデータベース化をすすめています。

あらゆる分野でAI化が叫ばれている昨今、地図作りも例外ではありません。衛星写真やドローン撮影の写真から自動的に地図を作る実験なども、一定の成果が出始めていると聞いています。しかし、いかに衛星写真が高精細になろうと、「地名」は映りません。AIによる地図製作を実現するのに必要な教師データも、今のところ、この編集作業によってしか作ることができないでしょう。

「大地を知らずして人事を語るなかれ」

これは、今の会社の前身である日本地図研究所創立の際に、先に紹介した下中彌三郎が書いた言葉です。幼少時に自らは十分な教育を受けることができなかった彌三郎は、自ら教師になっただけではなく、教育の一環として出版事業にも力を入れました。当時、無謀と言われた百科事典の刊行も、教育を受けることができない子どもたちの補助ツールとして構想されています。彌三郎にとって地図は、たんに地名の場所を調べるためのものではなく、世界について考えるためのベースとなるものでした。したがって、百科事典だけでは足りず、地図と百科事典が強く結びついた時に、その力を発揮すると、彌三郎は考えていました。それを表すのが、先ほど引用した言葉です。弊社は、この理念を引き継いで、地図作りに取り組んでいます。

世界に羽ばたく人材を育てるために

最近、学習指導要領が大きく変わり、地理についての「主体的・対話的で深い学び」やGIS(空間情報システム)についてのリテラシー獲得が謳われ、地図に基づいた教育の重要さが再認識されています。

これは、この狭い日本にとどまらず、世界的規模で地勢学的な分析をし、SDGsの実現をはじめ、世界が抱え込んでいる様々な問題を解決するグローバルに活躍する人材を育成するという、国としての大きな理想を実現するためのものです。

弊社も、この教育理念を共有し、地図の制作を通して、日本の子どもたちが世界に羽ばたいていくための力になることを目指しています。

スタッフ紹介

豊富な知識と経験、確かな技術をもったスタッフが、ご要望に叶う地図づくりのため丁寧にサポートします。

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